今回はORBIT傘下のブランド、CLOVERから発売された「きると」の感想です。
服飾を中心に据えた一風変わったストーリーと、それに絡めた高いレベルのCGデザインが売りですね。
今回利用させていただいた攻略はこちら。「ムームーの部屋」様に感謝。
・ゲーム
基本的にはオーソドックスなADVですが、
このゲーム独自のシステムとして「アイテム合成」というものがあります。
このシステムはキャラ攻略において非常に大事で、
且つ何も参考にせずにプレイするには些か難しいと言うのもあり(ヒントはありますが)
上記の攻略サイト様を参考にしてプレイすることをお勧めします。
その他に関しては特に目新しいことはありません。
よくあるADVをイメージして頂ければ問題ないかと。
システムに関しても全く問題なし。必要な機能は全て揃っております。
未読・既読スキップ、キャラごとのボイスのON/OFFからシステムボイスのキャラ、
クリック時の音声スキップON/OFF、オートモード速度まで何でもござれです。
パッチは出ておりませんので、インストールが終わったらそのまま初めてOKです。
シアは5人を攻略したあとでないとゲームに登場すらしないのでお気をつけください。
・ストーリー
基本的にほのぼのした感じですね。
ですが、主人公に目指すべき確固たる目的があり、
そのため雰囲気が軽くなりすぎるということもなく話が進んでいきます。
「下宿先には女の子が一杯」と言うありがちなシチュエーションですが、
女の子と一緒に住んでいるということを全面に押し出すイベントがあまりないのと、
前述した理由により、軽佻浮薄な印象はあまり受けませんでしたね。
各キャラごとに様々なストーリーが展開されますが、
根底にあるテーマは「立場によるすれ違い」であるような印象を受けました。
それぞれがそれぞれに自分の立場にコンプレックスを持っており、
それをいかに克服していくか、といったものがメインにあるような気がします。
また服飾が作品のイメージとなっておりますが、
それらに全く造詣が無くとも全く問題なく楽しむことが出来ます。
あくまでシナリオを彩る物、としてゲームの雰囲気作りに上手く作用していますね。
人魚姫のくだりは作中で説明されることもあり、特に原作を知らなくても問題ありませんでした。
たまにシナリオの展開が急に思えるところもありましたが、それを差し引いても
感動モノとしても萌えゲーとしてもある程度高いレベルのゲームだと思います。
・キャラ
あからさまな特徴づけをされているキャラはおりません。
皆それぞれ自然に、会話や表情でもって丁寧にキャラが表現されています。
キャラ同士の関係もしっかりストーリーに組み込まれており、
キャラがそれぞれ単体でしか存在しない、ということが無いのは好印象ですね。
年上から年下まで、それぞれ魅力的なキャラが揃っておりますが、
私のお勧めのキャラはアイリ・キリエ・シアの3人です。
ツンデレ、とまであからさまではありませんが、
やはり最初そっけないキャラが段々とこちらに心を開いてくるのは嬉しいですね。
・エッチ
服飾がゲームのメインと言うこともあり、
非常にセンスの良い凝った服をキャラが着てくれます。
しかもそれらを着たままHをしてくれるので何も言うことはありません。
キャラ別では、アイリとシアはノーマルHのみ。
エナ・ミズキ・キリエ・カナミの4人はフェラ有り。
かつエナさんのみパイズリ有りです。
・CG
まさに美麗の一言。言うこと無しです。
服装のデザインもセンスが良く、非常に凝っており、見ているだけでも楽しめる作品です。
枚数も100枚強ほどもあり、質・量ともに非常に満足のいく内容です。
・総評
評価:B-
若干シナリオに物足りないものを感じますが、それ以外では殆ど批判点が見当たりません。
アイテム合成がやや蛇足的なものを感じたくらいです。
まあこの点は攻略サイトを見ていればあまり問題無いですね。
非常に良質なゲームです。純愛ゲーを楽しみたい方は買って損はないかと。
「きると」感想
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