今回は
ソフトハウスキャラ、2010年度作品「
BUNNY BLACK」の感想となります。
キャラ作品の感想を書くのは「
ウィザーズクライマー」(2008年)以来ですかね。
間のDAISOUNAN、忍流も一応各1週ずつはプレイしているのですが……、
ぶっちゃけそれ以上プレイする気力が湧かない作品だったので、感想は書けていません。
その点、今回のBUNNY BLACK(以下、BB)は
1周すればほぼ全ての主要イベントは見れますので感想が書けるわけです。
……合計何周したかって? ああ、1周しかしてないさ!
今回、プレイするに当たって攻略サイト等は使っておりません。
適当にやってたら適当に終わりました。難易度はそんなに高くないです。
んでは以下、項目別にどうぞ!
ゲーム
今回はキャラ作品初となる3Dを用いたゲームとなっております。
……ついにキャラも3Dか。
要求スペックが以前の作品よりかなり上がってる感じですね。
低スペックでも動く、というのがキャラの持ち味じゃなかったのか!
まあ、私的にはこの程度のスペック全然余裕なんで文句ないですけどね。
せっかくのハイエンドPC(購入当時)なのだし、性能使わないと勿体ない。
ですが、PCのスペックに自信のない方は、予め体験版で動作チェックを。
買ってみて動かないからといってメーカーに文句を言わないように。
本作品、公式にて「3DダンジョンRPG」とあるとおり、
3Dで描かれたダンジョンを一人称視点で探検していきます。
古くはワイヤーフレームで書かれたウィザードリィ、
最近だと世界中の迷宮?とかそんな感じのダンジョン。
酒屋にてクエストを受け、
ダンジョンに潜ってクエストをクリアすることで物語が進んでいきます。
お金を使ってモンスターを雇い入れ、
自分の能力の範疇でモンスターを連れ歩き、探索を行います。
使えるモンスター、当然のようにキャラ作品では馴染みの深い面々ばかり。
モンスターごとに能力の成長率も異なっており、
自分だけのオリジナルパーティを作ることが出来ます。さすがキャラさん凄い!
さて、ここまで書くと面白そうに見えるかもしれませんが、難点がいくつか。
まず、ダンジョンに潜らない。
受けたクエストによって階層が決まっており、そこに直で進入。
その階で目的を達成すれば、はいさようなら、とダンジョンから出てこれます。
1階で行うクエストをこなせば、次は2階にあるクエストだ!というような縛りもなく、
単純に適当にクエストを受ければ、該当する階層に飛べます。
……これ、ストーリー上ではダンジョンである必要性はありますが、
ゲームシステム的には別にダンジョンである必要なくね?
一応ダンジョン内に上下に行く階段もありますが、使えない。
……なーんか、中途半端。
次に、難易度設定が微妙。
序盤は凄くつらいのに、後半主人公が育ってくると一気に楽に。
もう仲間モンスターなんか囮でしかないよなぁ、って感じになります。
こうなると、パーティを組む楽しさも半減するわけで。
もうちょっと、バランスを考えても良かったかな。
最後に、味方AIが賢くない。有り体に言うと、馬鹿です。
回復優先にしてるのに、瀕死の味方を無視して主人公に回復かけたりはしょっちゅう。
味方に任せてはおけないということで、必然的に主人公は回復も担当します。
圧倒的な火力で敵を殲滅しつつ、味方を回復させる主人公。
もう主人公(ダークス)だけでいいんじゃないかな……、となるわけです。
そんな感じで色々と粗もあり、ゲームとしての面白さは非常に微妙。
これでキャラクターが立っていればまだ救いもありますが、
後述するとおり各キャラの魅力も薄いわけで、どうにもこうにもイマイチ感。
もうちょっと頑張ればどうにかなるんじゃないかな、とも思うのですが、
そのもうちょっとが出来ないのが中小メーカーの悲哀なんですよね。
ゲームシステム以外にも。
ADV部分のシステムは特に問題なし。いつもどおりのキャラ作品です。
未読スキップ、バックログからの音声再生などですね。
1週に必要な時間は15時間から20時間程度。
全味方キャラなどを揃えようとすると倍以上掛かるかもしれません。
キャラ作品にしては1週に掛かる時間が長いですが、
王賊みたいな感じで1週でほぼ全てのイベントを見れるので全体としては普通です。
現在公式ページでパッチが公開されています。
難易度調整等、結構修正が入るので、
これからプレイする方は必ず当ててからプレイするようにしましょう。
ストーリー
女に釣られて魔王様の部下になったよ!
こんな感じです。うん、ちょっと酷いかもしれない。
詳しくは公式HPを見てね! 今ちょっと見てみたら大して変わらなかったけど!
魔王様の部下となって掃除とか配達とか、
ダンジョンに潜ってきた冒険者とかを撃退していたら、
昔の仲間と再開したり、部下同士で諍いが発生したりします。
まあ、キャラ作品にあまり大層なストーリーは無いので、書くこと無いです。
でも、いつにもまして尻すぼみ感があるなぁ。
何週もするタイプのゲームではないのに、あの終わり方はちょっと残念。
もうちょっと風呂敷広げても良かったんじゃないかな。こじんまり。
キャラ
所謂"萌え絵"ではないキャラクター達は個人的には可愛いと思います。
ツンデレっぽいシア、優等生っぽいメリル、巨乳エカテーetcetc。
……見た目が非常に可愛いキャラクターが揃っているばっかりに、
ストーリー中でのキャラの魅せ方が弱いのがもったいない。
シアは最初から捕まえてHできる状態だし、
他のキャラもたいした描写も無くハーレムに組み込まれていきます。
こう、キャラ作品でのキャラクターの魅力の表現は、
合間合間に入る細々とした会話、
キャラクター同士の掛け合い等が大きいと思うのですが、
本作品ではそこらへんが弱い印象を受けました。
ちなみに、そんな中で個人的に印象に残っているのが、
ラキアさんとフォーゼロッテ様です。
……あれ、どっちも割と年齢が高(略)
いや、イベントが可愛いんですよ、どちらも。
シアもなぁ、可愛いんだけど、ゲットする楽しみがないですからねぇ。
エカテーも青山ボイスは可愛い。ただ、もっと描写が欲しかった。
エッチ
ほのぼのレイプもそこそこあるけども、
実用性としてはいまいち低いという、いつものキャラですね。
尺がもうちょっと長ければ……。
メリルのあのイベントCGはどうかと思う。
CG
紅村かるさんの絵は良いと思うんだけど、
どうにも2chとか見てると評価が低いんですよねー。
そこら辺に転がってる十把一絡げの萌え絵より数段上だと思うんですが。
あ、CGのクオリティはいつもどおり安定して満足です。
総評
評価:C
そこそこは楽しめたんですよねー。
けど、プレイ終わって思い返すと特筆すべきところが無い。
ゲームシステムにもストーリーにもキャラクターにも深みが無い。
全てにおいて2歩ほど踏み込みが足りないですね。
時間が足りないのかなー、と勘繰ってしまいます。
次回作にはもうちょっと期待したいところ。
ここ3作ほどイマイチなのが気に掛かります。
【“「BUNNY BLACK」感想”の続きを読む】
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今回は
propellerから5月28日に発売されたADVゲーム「
エヴォリミット」の感想です。
クロノベルトから約2年ぶりの東出祐一郎・中央東口コンビの作品ですね。
今までずっと私のツボを直撃してきたこのコンビの作品、
さて、今回はどうなるのか!
利用させて頂いた攻略サイトはこちら。「
愚者の館」様、いつもありがとうございます。
基本的にネタバレはしないつもりです。
が、気遣いが足りない場合もありますので、お気をつけ下さい。
ゲーム
オーソドックスなADV。
選択肢を選ぶことでシナリオが分岐し、エンディングが変わります。
個人的にはリーティア・アクアルートに入るのに何回か失敗し、
また選択肢の内容でもあまり致命的なネタバレはないので、
最初から攻略サイトを見つつプレイするのが良いかな、と思います。
システム面について。
必要な機能は全て揃っていると思います。
クロノベルトまでは声が被ってしまい不便だった
「クリック時音声カット」も一般的な動作になっていますし、問題ありません。
演出巻き戻しはないけど、これはあまり必要性を感じないので気にしない。
現在公式でパッチが配布されています。
ゲーム進行に関わるバグもいくつかあるので、
これからプレイされる方は当ててからプレイすることを推奨します
私は特に問題は出ませんでした。
ストーリー
人類は火星に移住し、そこで新たな力を得た。
まるで、漫画やゲームに出てくるような、強靱な身体・特異な力。
だが、身一つでなんでも出来るようになった人類は、果たして"進化"できるのか――。
みたいな感じ。
舞台は火星、テーマは進化。詳しくは上記公式HP参照のこと。
私の下手な文章なんかよりもよっぽどしっかりと、
イラスト混じりで丁寧に説明してくれています。
基本的に掛け合いのノリは軽く、
しかし緊迫した状況になると、しっかりと状況に即した緊張感を持ってくれます。
メリハリのついたシナリオ。
守るべき楽しい日常を描いて感情移入を促し、
強大な敵を知らしめて立ち向かう熱さを魅せる。
基本中の基本でありながら、
出来る人はあまりいないストーリー作りをしっかりとこなしてくれます。
やっぱり上手い。
ただ、それでもどこか物足りない感はあります。
全体としてざっくりと見れば上手くまとまっていますが、
しっかりと味わうと所々で練り込みが足りず、粗が見えてくる。
分岐したシナリオ間での伏線、キャラの使い方、ラストの締め方。
このライターさんならばもっとやれるだろうと期待しているからこその不完全燃焼。
時間が足りなかったのかなー、とか思ったり。
キャラ
"災害の猿たち"と"火星人"(と犬と機械)。
不屈の精神で新世界に旅立ったものと、
パッチにより強化された肉体で安穏と暮らしてきたもの。
対比され、しかし最後には、"進化の意思ある者"がシナリオの中心になってきます。
主人公、ヒロインとそれを取り巻くキャラ達は皆、
語尾や見た目に頼らない特徴があり、人間臭く、
ありがちな見た目だけのハリポテキャラにはない魅力がしっかりと描かれています。
特に主人公:義一とメインヒロイン:雫はギャグもシリアスもこなし、
時にはこちらを切なくさせてくれる非常に良いキャラです。
(主人公のエロ設定が若干上滑りしている感はありますが)
こういう青臭い青春設定も良いね!
他にも、"災害の猿たち"や学園の仲間、校長などといった魅力的なキャラが盛り沢山。
ただ、ヒロイン以外のキャラの使い方には些か不満。
"災害の猿たち"や校長はもうちょっと見せ場を作れたと思うんですけどね。
最終ルートでガンガン行ってくれるかと思いきや……。勿体ない感じ。
お気に入りはツナミとココロ。ろ、ロリじゃないですよ!?
どっちも年下だけど落ち着いた感じで、でも時には弱い所を見せて、
って感じで非常に可愛らしいキャラでした。
ツナミにももうちょっと見せ場欲しかったよなぁ。
一般世界に戻った、数少ない旧"災害の猿たち"なのに。
エッチ
こういう作品にエロは期待してはいけない!
とまあ、いつも口を酸っぱくして言っているのですが、本作は割と頑張っている感じ。
回想枠数を書くと、
雫:2
カズナ:3
リーティア:3
アクア:1(自慰)
リーティア+アクア:1
その他:2
となっております。あれ、リーティア優遇されすぎじゃね?
前と口が主で、たまに足があったりブルマだったりします。
主人公はエロだけど純情という設定だから、普通のプレイが多い感じ。
キャラクターに感情移入してラブラブHがしたい人には合ってるかも。
CG
中央東口さんの絵は可愛いし、バトルでは映える!
けどやっぱり、エロいかどうかと聞かれるとあんまりエロくないな!
カットインも非常に多く、贅沢にCGを使っている感じ。文句なし!
ただ、戦闘シーンの絵とかはさすがの上手さだと思うけど、
義一がダッシュするところを正面から描いている絵に、
いまいちスピードを感じきれない気がする。前傾姿勢になっていないような。
逆に、アースクエイクの地面を殴っている絵や、
テンペストが虚無空間で座っている絵はめちゃくちゃ上手いと思う。
やっぱ東口さんは可愛い女の子より怪人怪獣描いてる方が生き生きとしてますな!
……あと、雫の私服が適当に感じたのは私だけ?
GRAPHIC回想の9ページ目上段左から2枚目の絵が双識に見えるのは私だけでしょうか?
総評
評価:B
悪くはないんだけど……。
全ルートそこそこ面白いし、キャラも割と良い感じ。
だけど、キャラを使い切れずに終わってしまったのと、
一番大事な雫ENDが個人的に微妙なのが評価下げてしまった原因ですね。
久々の東出・東口コンビだったんだけど、残念ながらAランクならず。
まあでも、平均以上には面白い燃えゲーなので是非プレイして下さい!
こういう一直線に燃えるゲームってあんまりない気がする。
【“「エヴォリミット」感想”の続きを読む】
社会人になって10日目、まだまだ研修で余裕がある内に感想書いとくよ!
というわけで今回は
Leafの新作「
WHITE ALBUM2 -introductory chapter-」。シリーズ最初となるWHITE ALBUMは今より12年前、1998年に発売されています。
今回は攻略サイトは使いませんでした。
ゲーム中に1回も選択肢が出てこないので、ぶっちゃけクリックしてるだけです。
ゲーム……?
まあ、ADVには稀によくあることなので気にしない。あ、意図して書いてます。
本作、introductoryとあるとおり、分作です。
いつになるかはわかりませんが、続きとなるclosing chapterが出る予定です。
……正直、手法としては褒められたものではないですね。
まあ、私はLeaf信者なので四の五の言わずに買いましたけど。
致命的なネタバレはないと思います。が、一応自己責任で。
ゲーム
オーソドックスなADV……なのか?
ゲーム中に選択肢1回も無し。見事なぐらいに割り切ったゲーム構成です。
一度最後まで見た後にもう一度プレイすると新たなイベントが出てきます。
つまり、2度通しでプレイすればコンプですね。2週目は既読スキップを使えば楽です。
ゲーム期間は学園祭前から卒業までの約半年。
その際、あまりゲーム中には必要のない日はがんがんすっ飛ばされるので、
期間的には長く見えても、実際のプレイ時間は5,6時間程度となります。
システム面については全く問題なし。
既読/未読スキップ、バックログからの音声再生、
クリックしても音声再生を止めない等大事なものは全て揃っています。
あと、メギドではいまいち覚えていませんが、LeafのADVとしては初のワイド画面かな。
現在公式で1.02のパッチが配布されています。
修正点が少なからずあるようなので、必ず当ててからプレイしましょう。
ストーリー
シリーズとしての大きなテーマは「二股」。
2人とも好きで、大切にしたくて。でも、何故か2人とも傷つけてしまう。
そんな切なく儚い物語。
まあ、ツッコませてもらえば、主人公が優柔不断すぎるんですけどね!
いやお前、二股掛けたらそら最悪の結末になるの目に見えてるだろ!
……まあ、ストーリー上、何故そうできなかったのかもちゃんと書かれてるのですがね。
好意、思いやり、すれ違い、勘違い……。
決して、状況を悪くしようとして行動していないのが本気で辛い。素で落ち込む。
本作では、前述の通り選択肢もなく完全な一本道。
主人公の行動を、ひたすら画面の外から眺める感じになります。
二股をテーマにした作品だと
主人公がヘタレじゃないかと危惧する人もいるかと思いますが、
意外と主人公はまともで行動力もあります。
……その行動力が状況を悪くしたりもするのですが。
感情移入できないほど情けない主人公というわけではないのでご安心を。
自分達で作り上げた、最高に居心地の良い環境。
その環境を、なすすべなく自分たちで壊していくのをただ見ているしかできない。
そんな物悲しい話を楽しみたい人にはお勧め。
特に2週目で追加される(量は少ない)エピソードを見るとホント可哀想になってくる。
雪奈もかずさもどっちもわるくないよ! おじちゃんわかってるから!
キャラ
超可愛い。
いやもう、他にあんまり言うことがないくらい可愛い。
本作でのメインは主に主人公と雪奈とかずさ。この3人の三角関係がメイン。
で、雪奈とかずさのキャラ立てが非常に上手い。
雪奈:見た目大人しそうな感じだけど、意外としたたか
かずさ:見た目きつそうな感じだけど(実際きついけど)、実は純情
ホワルバ1よりも大分捻った感じ。1は見た目どおりだったからね。
そして、このたった2人のヒロインがどちらも非常に魅力的。
極端なキャラ付けはせず、それでもしっかりとそれぞれの異なる可愛さを書き出してる。
ライターの実力が高いのが窺えます。
そして、キャラが魅力的だからこそ、このストーリーが際だつのです。
ちなみに私はかずさの方が好みです。二次元だときつめの方が好き。
エッチ
(ネタバレ反転→)かずさの1回のみ。(終わり)
正直質、量共にしょぼい。
でもまあ、このゲームにエロさを求めてる人はいないでしょうし、気にしない。
CG
たまに微妙な絵が混ざり込んでる気がする。
頭身が高すぎたり、大事な場面でのキャラの顔がおかしかったり。
でもまあ、概ね高いレベルでまとまってるとは思います。
そこは腐ってもLeaf、塗りも良いしね。
総評
評価:B-
割とべた褒めしてる感じですが、あまり評価は伸びず。
その原因は何かというと、やはり分作というのが非常に大きい。
分作で、本作6,000円も取っているのに、些かボリュームが物足りない。
このボリュームだと4,000円くらいが妥当な線ではなかろうかと思う。
でもまあ、シナリオ的には充分魅せてくれたし、個人的には満足。
続きが非常に気になります。……生殺しだなぁ。
【“「WHITE ALBUM2 -introductory chapter-」感想”の続きを読む】
SEになった友人が久々に東京から帰ってきたのですが、
話を聞いたところなんと12月の残業時間が170overらしいですよ……oh……。
こえー。
まあそいつとは会社の系列が違うし、そもそもその系列でも部署によるらしいし、
よっぽど運が悪くない限りそうはならない……と、信じたい。うむ。
とりあえずそいつは残業代は満額出てるらしいですよ。給料40越えたとか何とか。
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propeller 『エヴォリミット』 速報ムービー&アイコン集公開 ――そして、災害
ここのところの熱さがたまんねぇ!
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>アニメのキャラデザ:化物語 これには驚いた。アニメにはほんとに疎いからなぁ。
今回は
戯画より発売されたADV+ACTゲーム、「
BALDR SKY」の感想です。
コンボを重視し、多数の敵を相手に爽快感満点なバトルを楽しむことが出来る一作。
この作品は「Dive1 "Lost Memory"」と「Dive2 ”RECORDARE”」の
2本からなるシリーズなのですが、今回はこれら2つをまとめての感想となっております。
2つともやらないと、シナリオ完結しないし、まあ当然っちゃ当然。
シリーズ前作「BALDR FORCE」から待つこと7年。
あの時を上回る感動を、今作は与えてくれるのだろうか!
REVELLION? そんなものはなかった! あれはリメイクだしね。
今回利用させて頂いたページは
こちら(BALDR wiki)。有志の皆様方に感謝を。
武器情報やコンボ例は非常に参考になりました。
実際のシナリオの攻略は、ゲーム自体にシナリオチャートがあり、
またゲームを進めていくと分岐の条件や未読のチャート部分が明らかになったりと、
攻略サイトが必要ないくらいに親切な作りとなっております。
そのため、コンプは根気さえあれば難しくないと思います。
致命的なネタバレはなるべくしないように書いてますが、
(余り問題のないネタバレは書いてるかも)
どうしても嫌な方は見ない方が良いかもしれません。
ゲーム
ADVパートとACTパートを交互に繰り返しながらストーリーが進んでいきます。
勿論双方が完全に独立しているのではなく、
ADVパートの選択がACTパートに関わってきたり、
ACTパートの結果がADVパートに反映されたりします。
そして、ADV・ACTパート双方の結果によってルートが分岐します。
ルート進行的には完全に固定。
レイン → 菜ノ葉 → 千夏 → 亜季 → 真 → 空
という順番になっています。
クリア毎に選択肢が増え、新たなストーリーに分岐することが出来るようになります。
システム的には全く問題なし。流石戯画、こなれてます。
通常のスキップやボイスのON/OFFといった基本的なものはもとより、
既読シーンのジャンプやボイス再生速度の変更と言った便利(?)な機能までしっかり。
総プレイ時間はDive1・Dive2合わせて約60時間程度といったところですかね。
シナリオのボリュームもさることながら、バトルが面白く、
ついつい武器を育ててしまったりコンボを考えたりと時間が吸い取られていきます。
掛け値無しの大作と言って良いボリューム。
現在公式にてパッチが配布されています。
進行不能になるバグもあるらしいので、これからプレイされる方は当てておきましょう。
ストーリー
――気がついたら、そこは仮想の戦場だった。
そんな感じで近未来(?)サイバーパンクストーリーが始まります。
詳しくは
公式参照。
既に起きてしまった「灰色のクリスマス」と言う悲劇。
主人公の目の前で死んでしまった恋人。荒れ果てた世界と、対照的に進化した仮想世界。
BALDRらしい、粗雑さに満ちあふれた世界です。
しかしそれだけでなく、随所に挿入される"過去"が物語にコントラストを与え、
楽しかった過去をより美しく、荒んだ現在をより辛く見せてくれます。
基本的なシナリオ構成としてはアーク・GOAT・ドミニオンの
三つ巴の派閥の攻防戦に巻き込まれていく感じ。
こう書くと、攻略ヒロイン毎にそれぞれの派閥に属する展開なんだろうな、
と期待する方も出てくると思いますが、
今作は基本的にアークとGOATの間をうろちょろするぐらいで、
ドミニオンに与することはありません。うーん、残念。
割と悲壮な展開も多いんだけど、それでも最終的にはどうにかしてしまう
主人公(とその仲間達)の熱さを楽しんでいく感じですね。
特にフェンリルの連中は熱い。熱すぎる。
各ヒロインルートでは、そのルートのヒロインと主人公は結ばれて終わるのですが、
ルートヒロイン以外のヒロインは割と悲惨な目に遭うことが多いです。
そういう救われなさも含めて、BALDRの面白さかな、と思います。
現在の合間に、主人公が思い出す形で過去編が入ってくると言うのは、
前述の通りコントラストという観点では面白い手法だと思いますが、
悪く言えば現在の直面した状況に対しての進展が遅い、というデメリットがあります。
過去はいくら見ても過去。やきもきさせられることが多かったです。
また、もう1つ、この形式だとACTパートから次のACTパートまでの間が非常に長くなり、
早く戦わせてくれよ!ということになってしまいます。
過去編での、ACTを挟めないことによるテンポの悪さ。これは残念。
まあでも、楽しかった頃を強調するという本作の構成上、この形式は仕方ないですね。
Dive2では過去編を独立して見ることが出来るようになり、
そこで過去の戦闘をすることが出来るようになりますが、
現在での装備が使えない+過去なので装備が貧弱
ということで、非常にめんどくさい戦いを強いられることになります。
独立した過去編は絶対に見なくてはならないため、
このめんどくさい戦闘も強制でプレイさせられることになります。これは辛かった。
簡単にストーリーについての感想をまとめると、
非常に面白かったけれども、期待していたほどの感動はなかったかな、という感じ。
謎明かしの部分が割と駆け足+込み入っている感じで、
かみ砕くのに精一杯で味わうことが出来なかったかな、という印象。
それでも、ループに近い構成の意味や、クゥの存在、特異点とは何か、
といった部分が次々と明らかにされていくところは非常に面白かったです。
積もり積もった謎をがんがん解読していく、このカタルシスは中々味わえない。
よくこんなストーリーを考えられるな……。
また、GOODエンドだけでなく、BADエンドもしっかりと書いてくれているのも嬉しい。
特に菜ノ葉BAD・千夏BADとか亜季姉ぇNORMALとかが好き。
キャラ
良いゲームにはしっかりと構築されたキャラクターが不可欠。
今作でもその原則は当然ながら当てはまります。みんな良いキャラしてるわ。
それぞれのキャラで何かしら他のキャラと被らない特徴が必ずある。ニラとかね!
特に今作での注目点は、
学園編での純情で青臭いキャラと、現代編での荒んだ現実思考のキャラとのギャップ。
特にレインや千夏なんかでこのギャップは味わえることになると思います。
残念だったのは、主人公があまり変わっていなかったこと。
あまり冷めたキャラも嫌だけど、あんな荒んだ世界で純情でいられても困る。
(ネタバレ反転↓)
まあ、亜季姉ぇルートまでは記憶の欠落があったからという理由があるんですが、
じゃあなんでほとんど欠落していない真ルートであんなにガキくさいんだと。
もっと傭兵らしいギスギスした生き様を見れるかと期待してたんだけどなー。
(終わり)
好きなキャラって言うと誰かな。
ヒロインで言えばレインと真で2強かな。
他のヒロインも可愛いけど、この2人は頭一つ抜けてる感じ。
どっちも割とべったりな感じで、レインはしっかりとした良い相棒タイプ。
真は電波入った(というと失礼か)耳年増ストーカータイプ。
良いね!
亜季姉ぇも好きなんだけど、非戦闘員なのでいまいち印象が薄い。
あのにへら~っとした笑顔のCGとかマジで可愛いけどね!
千夏……菜ノ葉……空……?
いや、嫌いじゃないよ?
空は最終ルートまでずっと影が薄いというのが難点でしたね。
ヒロイン勢以外ではとりあえずフェンリルかっけー!というのが最初に来る。
厳格で、それでも気の良いしっかりとした傭兵。かっこ悪いわけがない。
親父もシゼルもモホークも、それぞれ軸がしっかりしていてぶれない。
叔母さんの意外と身内に甘いところも好きだし、
ノイてんてーの外見に全くそぐわないエロ魔神っぷりもいい。
ジルベルトのあまりの小物っぷりも面白い。
本当に好きでもないキャラって、勲と阿南ぐらいじゃねーのかな。
シュミクラムもキャラとして考えると、誰が印象に残ってるだろう。
とりあえず主人公機は地味すぎるよね。
格好いい→親父・モホーク・(ネタバレ反転→)空影狼
しょぼい→ニランナー(ある意味可愛い)・ジルベルト(見た目というより行動)
うざい →扇持ったやつ(雑魚のはずなのに……)・アイビーム
堅い →ADVENT
強い →(ネタバレ反転→)真ちゃん(空中浮遊+ファンネルは鬼畜)
基本的にシュミクラムの名前はあんまり覚えてないです。
でもアイビームとADVENTは何故か覚えてます。
今初回特典冊子を見たら、扇持ったやつはアイロニーらしいです。覚えてねぇ。
他のキャラの名前もわかったけど、そっちで書いてみんなに通じるのだろうか。
Dive1では魚ウイルスとかウザかった記憶があるけど、Dive2ではそんな印象無いな。
弱体化されちゃったのか?
エッチ
うーん、この項目はなぁ。
各ヒロインストーリー中で1,2個。本編とは別の妄想ファイルという形で1,2個。
レイン・菜ノ葉・千夏には凌辱っぽい展開あり。
Dive2ヒロインには凌辱っぽいのはなし。規制のためか?
正直エロさという点では期待してダメ。
(レインの凌辱っぽいところは盛り上がったけどね)
思い入れのあるヒロインという意味で心理的に興奮できる人ならOKかも。
FORCEレベルの鬼畜っぷりを期待したんだけど、
今作ではゲンハみたいなキャラがいなかったのでしょうがないかー。
ジルベルト(笑)
絵
Dive1→Dive2で絵が変わりすぎてる気がする。ロリ化してる。
なんだろう、顔に対する目の比率がでかくなってるのか?
主人公は立ち絵だとしっかり男だとわかる顔なのに、
Dive2のイベントCGだと女みたいな顔になってたりする。
空も立ち絵とイベントCGで「誰?」と思うほどにロリ化する。
空の立ち絵とかすげー可愛いのになぁ。イベントCGがちょっと残念。
亜季姉ぇなんかは逆に差別化を図りすぎて頭身がでかくなりすぎてるし。
まあ、一番よく見る立ち絵がDive1時点のものなので、余り問題はないと思う。
男キャラもしっかり格好良く書かれてるし。
総評
評価:A-
後半駆け足気味なところと味気ない戦闘が続くところでちょっと減点ですが、
それでも名作と言って差し支えないレベルの作品だと思います。
難を言えば、FORCEのように各陣営に所属する主人公を見たかったですが……。
ストーリーも良いし、戦闘も幅が広く誰にでも楽しめる作り。
7年も待たされただけの甲斐はあったと断言できます。
できれば、次のBALDRは最悪3,4年ぐらいで出して欲しいとは思いますが。
【“「BALDR SKY」感想”の続きを読む】
今回は、
ニトロプラス10周年記念作品「
装甲悪鬼村正」の感想です。
ニトロもいつの間にか10年選手ですか。
Phantomで銃器が多い変な作品!とか雑誌で特集されてたのを見た記憶があるのですが、
あれももう10年近く前の話なんですね。私も年を取るわけだ。
当ブログではニトロ作品として、
「
Phantom」「
沙耶の唄」「
月光のカルネヴァーレ」の3作も感想を書いております。
どの作品も非常に楽しくプレイした記憶があります。
また、感想にはありませんがデモンベインもプレイしており、こちらもまた大好きです。
アルの声が可愛すぎる。
プレイしたのはもう6年近く前なのですが、
未だにデモベのキャラはトップクラスに入るくらい印象深いです。
九郎とアルの掛け合いとか、ドクターウェストの顔グラとか容易に思い出せるもんなぁ。
話が逸れましたが、もはや古参と言っても良いニトロプラスが、
10周年記念作品として力を入れまくった今作。つまらないわけがない。
正義とは何か。悪とは何か。
これは英雄の物語ではない
英雄を志す者は無用である今回は攻略サイトは利用しませんでした。
しかし、所々非常に難しい部分もあるので、
詰まったら「
愚者の館」様などを利用することも仕方ないかと思います。
当然ながらネタバレになってしまうので、
出来うる限り自力クリアを目指した方が良いと思いますが。
※記事中に多少のネタバレを含みます。
なるべく問題ない表現にするよう努力はしていますが、
本作品を純粋に楽しみたい方は、全ルートクリアしてから読むことをお勧めします。
ゲーム
オーソドックスなADV。
選択肢によって各ヒロインの好感度が上昇し、ストーリーが分岐します。
好感度も確認することが出来るため、やり方がわかれば分岐は簡単に操作できます。
また、ルート分岐後には、往年のゲームブックのような行動選択肢が増え、
普通のADVに慣れている方は面食らうかもしれません。
即死や時間切れによるゲームオーバーが非常に多く、ここは割と難しいかもしれません。
どうしても駄目だったら、攻略サイトを見るのも致し方無しかと。
私は全部自力で頑張りましたけどね!
攻略サイトを見てしまうと、やはり若干のネタバレは避けられませんし。
ゲームの流れとしましては、
(一条【英雄編】or香奈枝【復讐編】)→【魔王編】→【悪鬼編】となっています。
一条・香奈枝ルートをクリアすることにより、魔王編に入れるようになります。
あまり自由度は高くないですね。
個人的には一条→香奈枝の順番でプレイした方が良いかなーと思います。
正ヒロイン3人、サブヒロイン1人ですね。
総プレイ時間は30時間弱ぐらい。
例によって音声をしっかりと聞く方はもうちょっとかかるかもしれません。
システムに関して。
搭載している機能的には全く問題ないのですが、なんか全体的に重い。
セーブロード、Qセーブ・Qロード、選択肢の出現、超速スキップぐらいが特に。
前述したゲームブック的な選択肢の場合、総当たりチックにプレイするのですが、
その際にセーブロードや選択肢の出現が遅くて多少苛つくこともありました。
超速スキップは、機航シーンになると非常に遅い気がします。
また、昨今のワイド画面の普及に対応し、ゲーム画面が横長に、
そして文章表示が縦書きになっています。小説ライクな感じ。
最初は違和感がありましたが、慣れてくるともう断然こちらが良いですね。
ウインドウ位置に自由度が増え、美麗なCGを邪魔することなく文章が読めます。
文章表現自体がゲームっぽくないからこそ、違和感がなかったのかもしれませんが。
普通の萌えゲーでこの縦書き表現だと多少は違和感を感じるのかも。
戦闘シーンは3DCGを利用した動きのある表現を頑張っています。
空戦の雰囲気を味わわせてくれる、良いやり方だと思います。
まだまだレベルが高いとは言い切れないですが、こういった試みは大事ですよね。
11月14日現在
公式にてパッチが配布されています。
ver1.20からはセーブの互換性も無くなるので、
これからプレイされる方は必ず先に当ててからプレイしてください。
ストーリー
私の拙い文章だと伝わりにくいと思うので、公式参照をお願いします。しっかりと作品の内容・雰囲気を伝えてくれていると思います。
冒頭にも書いたとおり、テーマは「善悪」。
何が善で、何が悪か。
少ない犠牲で多くの人を助けるのは果たして正義なのか、
悪行を行う人を殺すのもやはり悪ではないのか。
勧善懲悪を単純に表現する作品が多い中、
誰もが考えながらも真面目に取り組まなかった善悪の観念を中心に据えています。
こう書いてしまうと割とうじうじした物語なのかと思う方もいるでしょうが、
まあ実際その通りで、自分の行いについて悩んだり悔いたりします。
しかし、この作品はそこで終わらない。
歯を食いしばりながら、過去の悪業を背負いながら、
自分なりの生き方を探し、ひたすらに邁進する姿が描かれます。
たまに、「もっとしっかりしろよ!」と思う場面もあるかもしれませんが、
最後には必ず「行き過ぎだろ!」と思うぐらいまで突き抜けてくれます。
素晴らしい。
しかも、この作品、実はテンポは非常に良いです。
各キャラの個性的な性格、掛け合いの面白さはまさに秀逸。
シリアスメインのシナリオではありますが、
合間合間に笑えるシーン、盛り上がるシーンを入れてくれるので、
だれるということは全くありませんでした。
むしろ、面白すぎて
「シリアスなシーンで笑わせんなw」とツッコミながらプレイするレベル。
それでいて、締めるところは締めて、かっこいいから困る。
また、この作品の特徴としては、理詰めの戦闘シーンがあります。
勝つには、勝つなりの理由がいる。
もちろん、そこには根性・気合いといった要素が入らないわけではないのですが、
ただそれだけで勝つと言うことはほとんどありません。
身の置き方、刀の振り方、精神の在り方、心の燃やし方。
それぞれの描写が非常に丁寧で、人によっては冗長とも取れるレベル。
合う合わないは個人差としか言いようがありませんが、私はとても楽しかったです。
こういう書き方だと、緊張感が研ぎ澄まされる感じがします。
世間では体験版1章最後のシーンもあり、グログロ言われている感じもあるのですが、
実際には一番酷いのがそのシーンで、全体としてはそうでもないレベルです。
(英雄編終盤のあれはグロではないだろう、多分)
むしろ、見た目に訴えるグロよりも、精神にクるシーンが多少あるので注意。
私は英雄編のあのシーン、大好きですけどね! 糞坊主マジぱねぇ!
キャラ
350人以上のキャラが織り成すなんとかかんとか、みたいな事前文句があったけど、
まあ実際の所話の中心に絡んでくるのは30人弱ぐらいじゃないかな。
それでも多いけどな!
攻略対象となるキャラはメイン3人+サブ1人の計4人。
ゲームの規模の割に人数は少ないですが、その分1つ1つが濃いです。サブ除く。
ヒロイン達にはそれぞれ譲れぬ信念があり、
その信念のために主人公と対立したり、協力したりと様々な関係を築きます。
発売前のカウントダウンボイスネタですが、
主人公と殺し合わないヒロインが居ませんからね。どういうこっちゃ!
ヒロインはその性格立て・イラスト含めて非常に素晴らしい。
これに関してはもう言うことがない。
特に個人的には茶々丸と光が大好き。前者はLOVE、後者はLIKE的な感じですが。
そして、女性キャラを可愛くかけるのはまあ当たり前としても、
(この当たり前が出来ていないエロゲも時折見かけますが。本作は非常にカワイイ)
数多くの男キャラを、格好良く描き分けているのはまさに見事の一言。
初原画でこれかよ! と思わず唸りました。
一番好きなのは六波羅四公方の会話シーン。こいつら楽しい。
変人集団の腹の探り合いですが、そのギスギス感ですら楽しめる。
特に魔王編の公方どもは良い味出してるわー。
超序盤から六波羅側に付いて話が進む新ルート希望。割とマジで。
ただ、今回プレイしていてちょっと物足りなかったのは、
格好良くて、または可愛くて割と本編に絡んでくるキャラでも、
活躍の機会が1回もないキャラが多かったと言うこと。
ここら辺は割と贅沢なわがままという感じになってしまうのですが、
(ネタバレ反転)署長・親王・護氏・雷蝶・クライブ・花枝(終わり)
ぐらいにはどこか1カ所でも活躍できるシーンを作って欲しかった。
良いキャラだっただけに、目立つ機会がなかったのが非常に残念でなりません。
劍冑に乗れなくても、活躍は出来ると思うのですよ。暗躍じゃなくてもね。
エッチ
これに関しては微妙と言わざるを得ない。
そもそもエロを求めるゲームではあまりないし。
非常に没入してプレイできるゲームなので、
只のエロシーンの羅列のような抜きゲーよりも精神的には興奮できるかも。
でも、肝心のエロシーンが途中で描写が終わることが多く、不完全燃焼気味。
それでも、主人公・ヒロイン間で無理矢理チックなプレイがあったり、
メイド服着せてご褒美エッチがあったりと、方向性自体は素晴らしいと思う。
惜しむらくは、描写が足りないこと。致命的ですな。
サブキャラには割と悲惨な末路が多い。
体験版第1章のあのシーンしかり、糞坊主関連しかり。
……大好物です!
特に童心のあのシーンは本気で良いなぁ。
エロ云々というより、精神的に叩き落とす感じがマジで堪らん。
変態じゃないよ!
CG
ニトロ頑張ったな!
立ち絵・一枚絵・表情差分・3DCG含めて、何枚有るんだこれ。
割とロリっぽい絵柄ですが、肉感的で非常に素晴らしいです。塗りもエロい気がする。
毎回ここには何を書けばいいのか、項目を作った自分でも悩みますが、
とりあえず今回は「心配するな!」の一言で十分だと思います。
総評
評価:S+
質・量共に最高レベルで、方向性までドストライク。
これで評価が低いわけがない。
というわけで、考え得る限り最高レベルの評価、S+です。
今後、これを越える作品が出てくることはほぼないと断言しちゃうレベル。
もちろん、前述の通り不満がないわけではないですが、
(システム関連、キャラクターの見せ場がちと足りないかな)
それを差し引いてもとても良くできた作品だと思います。
ひたすらべた褒めしていますが、本当に文句の付けようが無い。
ただ、冒頭にもあるとおり、これは英雄の物語ではありません。
そこんところ注意してください。合わない人は本当に合わないかも。
【“「装甲悪鬼村正」感想”の続きを読む】
今回は
みなとそふとが2年ぶりに発売した新作、
「
真剣で私に恋しなさい!!」の感想となります。
これまで「姉」「ツンデレ」「主従」と来て、
タカヒロさんが次に目を付けたジャンルは「武士娘」。
男性陣より遙かに強いヒロイン達と、どのような恋愛劇を繰り広げるのか!
攻略には
こちらの記事を使わせて頂きました。「
愚者の館」様に痛烈なる感謝の極みを。
※記事中に多少のネタバレを含みます。
読んでも面白さには問題ない程度に抑えようと努力はしていますが、御注意ください。
ゲーム
オーソドックスなADV。
放課後のキャラ選択・シーン中の選択肢によりEDが分岐します。
キャラ選択の際に、あと何度選べば個別ルートに分岐するかがわかるため、
攻略自体は特に難しくないと思います。
また、選択肢には、たまに時間制限付きの選択肢があります。
突然来るので思ったように選べないこともありますが、
その場合は「直前の選択肢に戻る」でも使ってやり直せばOKです。便利。
選択肢の選び方によっては好感度が足らずにBADルートもあり得るらしいのですが、
私は特にそういったことはありませんでした。
(メイン5人は攻略を見ずにプレイ)
稀にあるBAD直通の選択肢は基本的にわかりやすいので、興味がある方だけどうぞ。
メイン5人は特に攻略順序はありません。誰からでもプレイできます。
が、個人的なお勧めとしては以下のような感じとなります。括弧内は順不同。
(クリス、まゆっち)→(一子、京)→百代
やはり、百代は〆でしょう!
そして、5人をクリアすることによって、最後のルートが開放されます。
どういった内容かは、自身の目で確認してください。
仲間の男性キャラ全員、そして女性のサブキャラにも何人かはEDが用意されています。
正ヒロインと比べるとボリュームは抑えられていますが、
ストーリーにしっかりとテーマが据えられているため、意外と読み応えがあります。
大まかなプレイ時間の目安としては、
オープニング4時間、各ルート4時間、
サブキャラEDも加えて計30時間強といったところでしょうか。
声をしっかり聞いたりするともっと時間がかかるかもしれません。
システム面については、戯画のシステムを利用しており全く問題なし。
いつもは機能を並べて書くのですが、今回は書きません。
思いつく限りのほぼ全ての機能は付いていると思ってもらってかまいません。
このシステムに文句がある人はいるのだろうか……。
動作も安定しており、非の打ち所がありません。
現在修正パッチは出ておりません。
私自身、プレイしていてエラーが出たことはないので、大丈夫なのでしょう。
安心してプレイしてください。
ストーリー
あらすじは上記HP参照。わかりやすくまとめられています。
メインテーマは「仲間」。
グループに属する全員が、仲間を大事に思っている。
皆で作る居心地の良い空間は何物にも代え難く、心の大きな支えである。
なんとなく、この隠れ家で仲間とつるむっていうのは、
「最果てのイマ」を彷彿とさせるイメージですね。
まあ、今作はイマの退廃的な世界とは違うので、似てるのはそこだけなんですが。
ストーリーとしては、共通ルートで仲間達と馬鹿をしつつ1人の女の子と仲を深め、
好きな女の子を主人公がしっかりと意識しだしてからが個別ルートとなります。
もちろん、好きなヒロインが決まったとはいえ、
仲間達の描写が薄くなるわけではなく、物語の中心には常に仲間達も陣取っています。
クラスや学校単位での騒ぎに、ヒロインや仲間と協力して窮地を乗り越えたり、
夏休みにそれぞれの目標へ向かって二人三脚で努力したりと、
恋人になるため、または恋人になった後の日常を積み重ねていきます。
そして、物語の山場として、ヒロイン毎に問題が発生するのですが、
その解決には仲間だけではなく、サブキャラもかなり深くまで関わってきます。
どのサブキャラにも、どこかのルートで見せ場がある。
これも素晴らしいですね。
サブキャラの数も異様に多いのですが、こうしてプレイ終わった後で
「あれ、どんなキャラだっけ?」と思うことがないのが凄い。
良い物語は良いサブキャラに支えられているものです!
話の構成としては、割とスタンダートな感じですが、
(仲良くなる→事件発生→解決、大団円)
そのステップのどれもがキャラを生き生きと動かしつつ、
非常に丁寧に描写を積み重ねているため、陳腐な印象を全く受けません。
日常だけど退屈じゃない。
ここらへんは今作、かなり力を入れていると思います。
まあ、トンデモ展開も非常に多く、
特にクリスルート終盤等では「おいおい(苦笑)」となってしまうこともあるのですが、
この作品は細かい整合性や世界観をどうのこうの言うような作品ではないので、
そういった点は流して、キャラ同士の掛け合いや関係の変化を楽しむ方が良いです。
勢いにのれ!
百代が絡むと世界観が一気にドラゴンボールになるからなぁ……。
また、この世界は決してきれいなだけではありません。
人間や世界の、汚い部分まで割と頻繁に出てきます。
あるルートでは非常に良いと思えたキャラが、他のルートだと嫌な面を見せたりします。
(メインヒロインではあまりそういったことはないかな)
テーマが「武士娘」であり、そのテーマを背負ったヒロインが一番輝くのは
やはり「悪」と対峙し、実力でもって叩きのめすときである。
その「悪」の描写が、割と生々しいことがあるので注意。
そして、全てのヒロインをクリアした後に開放される「最後のルート」。
ネタバレになるのであまり多くは語りませんが、熱いです。
今までにない規模で物語が展開し、全てのキャラに見せ場があります。
まさに、総決算。
これをクリアせずにこのゲームを語る事なかれ。
作中のネタはかなり豊富。
正直、このネタを全てわかる人はいるのだろうかと思うレベル。
クリア後に
有志がまとめているwikiを見ると楽しい。
平成ガンダムネタとか特撮ネタとかはさっぱりだぁー。
キャラ
最早言うこと無し。
タカヒロさんの作品で、キャラが立ってないなんてことはありえません。
仲間だけでも簡単に紹介すると、
百 代:「誠」:豪放磊落自由奔放なお姉さん。最強。
一 子:「勇」:目標に向かって一直線。犬。
京 :「仁」:ひたすらに主人公ラブ。仲間大好き。他人はどうでもいい。
まゆっち:「礼」:心優しいが引っ込み思案。実は意外と変な娘。
クリス:「義」:自らが信ずる道を行く。でも、信じすぎて空気が読めない娘。
大 和:突出した力は無いが、頭脳と人脈でカバー。策士。主人公。
岳 人:筋肉筋肉ぅ! 女大好き筋肉馬鹿。でも意外と面倒見は良い。
風 間:リーダー。何も考えていないが、何故か周りが着いてくる。自由人。
モ ロ:オタク。3次元に未練がある。突っ込み役。でもいつか後ろに突っ込まれそう。
この9人が織りなす日常が、楽しくないわけがない。
サブキャラには割と悪い面を見せるキャラも多く、
エロゲというファンタジー世界において、
そういった醜さに違和感を感じることもあるかと思います。
しかし、今作では前述のように、退治するための「悪」が必要であるため、
そういった面を描写することも必要なのかなぁ、と思います。
まあ、そういった悪い部分は、最後には必ず何かしらの解決があるため、
読後感が悪いと言うことはないので安心してください。
エッチ
メインヒロインは3回以上はHがあり、かつ内容も普通のものから、
フェラ・パイズリ・アナル等純愛物にしては意外とバリエーション豊富。
ほぼ1回はコスプレがあるのもいい。
ネコだったり体操服だったりスク水だったり裸エプロンだったり。
クリスは……まあ、あれがあるからしょうがないか。
武士娘と言うことで責められることが多いのかと思いきや、
Hになると主人公が途端にエロ魔神に変貌するため、意外と責める。
もうちょっと責められても良かったかな……。
しかし、この主人公はかなり絶倫ですよね。
前述の元ネタwikiのコピペ「
絶倫鬼畜アナル軍師 直江大和」が酷い。
絵師のwagiさんの絵が物凄くエロイこともあり、個人的には実用度高め。
特にまゆっちのお尻とか素晴らしいよね! 世界遺産だよね!
ストーリーでヒロインに愛着も湧いているため、興奮もひとしお。
CG
wagiさんの絵は素晴らしいし、塗りも文句なし。
つり目キャラばっかりなのも高評価。
難を言えば、なんかキャラが細長く見えるところか。
戦闘シーンのような動きのある絵も上手いし、ほんとに文句の付けようが無い。
Hの時も言ってるけど、まゆっちのお尻が素晴らしい。
料理中のホットパンツとか反則過ぎるだろ、常識的に考えて。
総評
評価:S
ストーリーが神がかりに面白い、ということは無い。
けれども、手間暇をかけ、丁寧に描写を積み重ねてキャラを魅力的に描いたことにより、
突出した所のないストーリーを非常に面白く見せている。
以前の日記でも書いたけど、「名作ではないけど、非常にレベルの高い良作」。
純愛系のエロゲーとしては最高峰と言っても良いのでは無かろうか。
とりあえず値段分の価値は必ずあるので、是非プレイして欲しい。
まあ、人気作なので、こんなことを言う必要はないだろうけどね!
【“「真剣で私に恋しなさい!!」感想”の続きを読む】
